自分が力を入れたものほど反応がなく、力を抜いたものほど反応があるのはなんなんだろうね。

今まで書いた文書で、自分でいいなあ、と思ったのは、北海道が内戦したことを想定して書いた「オホーツク族の反乱」なんだけど、なんにも反応がなかった。ずれてんのかなあ。。

「オホーツク族の反乱」
ムツゴロウ王国とオホーツク王国、この奇妙に時期が一致する蜂起には裏があった。実はオホーツクとムツゴロウは、伝説の一家、カタカナ家の血を引く兄弟だったのだ。兄はムツゴロウで、弟はオホーツクである。 人名と地名が入り乱れているが、深く考えないほうがよい。

無論、実力はムツゴロウがはるかに上だ。なにしろムツゴロウは、馬に小便をかけられても「これは、友情の印なんですね」と嬉しそうに言い、ライオンに指を噛み千切られても「ライオンがもっと遊びたいって、引きとめようとしたんですよ」と言い切る大舌鋒の持ち主であり、「違うんじゃないか?」といくらバカが疑ってもバカゆえにかないようがない。

しかも、世界最高峰の獣使いであるムツゴロウは、微生物も含めた地球上ほぼすべて(97%)の生物と会話をできる能力をもっているのだ。よって、いくらバカが疑おうが「動物がそう言ってる」とムツゴロウに言われれば、バカゆえに「まあ、当の動物がそういってるんだから」と納得せざるを得ない。

一方、そんなとてつもない兄と違い、弟オホーツクは悩んでいた。カタカナコンプレックスに苦しめられていたのだ。カタカナ家は、他の血族、漢字家・英語家・ひらがな家から卑しいものを見るような目で見られ、いつも辱めを受けていたのだ。

そんな時、ムツゴロウがふらっと家を訪ねてきた。とうとう王国を起こすというのだ。そして、オホーツクにも協力を求めた。しかし強烈なカタカナ・コンプレックスに縛られたオホーツクは、決断ができない。そんなオホーツクをみたムツゴロウは、やさしい目で「アホの坂田っていいよねー」と、謎めいた言葉を残して去っていった。

しばらくして、オホーツクは道内新聞でとうとうムツゴロウが王国を起こしたことをしった。そのニュースを知って苦悩するオホーツク。

また、普段から漢字家・英語家・ひらがな家の度重なる横暴に苦しんでいたオホーツクの民は、ムツゴロウ王国の蜂起を知り、今しかないとオホーツクと北海道を分ける川の前に集結し、オホーツクの一声を待っていた。そんな民達を前に、オホーツクは川の前で「この川を渡るべきか、引き返すべきか」と天を仰いでいた。関係ないが、横で鹿が糞をしてた。

そんな時、川の淵辺に佇んでいたオホーツクの足元に、一枚の木の皮が流れ着いた。なにげなくオホーツクが目にすると、なにやら文字が書いてある。その内容を読んで、驚愕するオホーツク。

それは、ムツゴロウ王国以外の道内の動物達が書いた血判木の皮であった。ムツゴロウが戦に出ると聞いた道内の動物達は、連絡をとりあい、一斉に動き出していたのだ。血判という、そんな大切なものをあっさりうっかり川に流してしまうところが可愛らしい。

その内容もさることながら、オホーツクはあることに気付いた。その文章は、すべてカタカナで書かれていたのだ。そう、カタカナは最も単純であり、かつ英語家が追求するカッコ良さを求めない潔さがある。例えるならば言語界のアホの坂田なのだ。そのため、カッコよさを気にしない動物達と最も相性がよいのだった。

すべてを悟ったオホーツクは「カタカナって素晴らしい」と心から思った。その瞬間、オホーツクを纏っていたカタカナコンプレックスは一瞬で消え去り、オホーツクは川に分け入って言った「パチンコの玉は買った」と。

その言葉が意味するものは、いつもいきつけのパチンコ店に行った後でさえ、負ける不安からパチンコの玉を買うかどうか迷い「おい、オホーツクがまた玉買うか迷ってるぜ」という周囲の嘲笑をオホーツクが浴びていたことを知れば、おのずとわかるだろう。

その後、オホーツクが王国を蜂起したのは、言うまでも無い。オホーツクに説教もせず、あとでオホーツクがカタカナの素晴らしさに気付くよう、言葉の種をまき、あとはすべてを己の行動で教えたムツゴロウ。ああ、偉大なるかな大獣使いムツゴロウ(リフレイン×2)