こんな夢を見た。

一羽の文鳥を飼っていた。歌が上手く、近所の評判になった。
果ては県中の評判になり、コンサートまで行なうようになった。

私は文鳥をポケットに入れ、公演旅行にでかけた。
旅の途中で、文鳥が逃げ出しそうになったので、
私が必死で文鳥を握り締めると、文鳥はぐったりして死んでしまった。

死んだ文鳥を見て私は思った。どうしてしばりつけようとせず、
文鳥が私を好きになるようにしなかったんだろうと。
好きになれば、握っていなくても私の肩のうえに乗っていただろうに。

人一倍自由が好きな文鳥だったから
文鳥がどこかにいってしまうのが不安で、文鳥を殺してしまった。
私はこれから何物も握り締めないようにしよう、と思った。